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Channel: 洛中洛外から椛島健治の頭の中を送ります

趣味との付き合い方

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僕はどちらかというと多趣味な方で、いろいろな事に興味をもって、何でも一度やってみることが多いです。

ただ、しばらくするとやらなくなっていることが多く、そんなわけで、家にはこれまでの趣味の残骸が山のようにあります。

続いているのは、

1. ランニング

2. ゴルフ

3. ハイキング(山登り)+温泉のセット

がまず挙がります。

 

一方で、問題もあって、何かにはまると、それ以外のことがどうでもよくなってしまいます。若い頃の臨床や研究がそうでした。研究をやっている間は、24時間研究の事だけが気になって、食事やトイレに行く時間も惜しいので、水分もあまり取らないようにしていました。でも、これって腎臓に悪そうなので、今はそんな馬鹿なことはやりませんが。。

ランニングは、サブスリーがひとつの目標になっていて、別府大分マラソンの2-3ヶ月前は、自分としてはかなりきっつい練習をしたり、食事制限をして、体重を63kgくらいまで落としたりして、かなりしんどい生活を送ってきました。そんなことをコロナを挟んで10年ちょっとやってきましたが、そろそろそんな生活ではなく、もっとうまいものを食べたりしたいな、と思ったりもするので、とりあえず、サブスリーを目標にがんばるのは、今回を最後にしようと思っています。

きっつい練習は、いやなんだけど、でも、目標の達成ためにはやるしかないんですよね。

あと1ヶ月、悔いの無いようにできるだけの準備をして、別府大分に臨みます。


謹賀新年

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明けましておめでとうございます。

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今年は、もう少し研究のことを考える時間を取りたいと思っています。

そのためには、ある程度、不義理をしないといけないかもしれず、それがどこまでできるのかにかかっています。あとは、趣味にかける時間を減らす、などなど。。出張も減らす必要がありますし、製薬会社などからの講演や座長の依頼も受けない方が良いのだと思います。

話はちょっと変わりますが、競争力に関する興味深い記事を目にしました。”五輪イヤーに考える 大谷翔平と内村航平の「競争力」”というものです。

今のご時世、競争はあまりよろしくないものと思われがちです。また、僕もできるだけ競争が激しくない領域で、じっくり研究できればと思っています。

一方で、僕は、ライバルと競い合うことは、すごく好きです。良き仲間から刺激を受けて成長してきたと思います。

(続きは後ほど・・)

 

続き

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この記事の中で、

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ポー・ブロンソンとアシュリー・メリーマンの著書「競争の科学」によると、競争力という言葉は2つに区別する必要があるという。善の「適応競争力」と悪の「不適応競争力」だ。

筆者の指摘は以下の通りだ。

「適応競争力を持つ人は、忍耐力と決意を持って問題に立ち向かうが、ルールを尊重することを忘れない。たとえ負けたとしても、価値ある努力をしたことに満足する」

「この健全な競争力の真髄(しんずい)は、現時点の地位やランクを過度に気にせず、優れた存在になることを求めて絶えず努力することにある。人々に感銘を与える、偉大で英雄的なパフォーマンスを導くのは、適応競争力である」

「(不適応競争力を持つ人は)不安感やゆがんだ衝動などの特徴がある。敗北も勝負のうちだと受け入れられず、周りが競争していないときでさえ競争しようとする。競争が終わった後も、他者と自分を比較するのをやめられない」


「負け」の受け止め方

どちらの競争力も「勝ち」を強く求める一方、「負け」の受け止め方は違うようだ。適応競争力のある人は「負け」を直視できる。だから敗戦を怖がらない。ライバルの出現を喜ぶ内村さんの考え方は適応競争力に優れた人ならではのものだろう。

「負け」を恐れない現役アスリートの代表は米大リーグの大谷翔平選手か。「負けたらどうしよう」などと考えたら、投打の二刀流に挑めるはずもなかった。

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とありました。

大谷選手の言動の中で僕は、彼の「勝ち」に対するこだわり方が尋常では無いと感じてきました。

先日の箱根駅伝でも、青山学院大学の三区の太田選手が勝負を楽しむ姿が印象に残りました。僕自身、年をとり、競争を楽しむことがだんだんできなくなってきている気もしますが、純粋な好奇心を失わずに、みんなと切磋琢磨し合って、2024年をよりよい一年にできればと思っています。

切磋琢磨するためには、教室内の若手のエネルギッシュかつあたらしい発想が不可欠です。直進力の強い、そういう若者がどんどん増えていくことを願っています。。

今年は新年早々に残念なニュースが続きましたが、皆様にとってよい一年となりますように。

 

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1月3日は、走り始めとして25km。農学部グラウンドを50周走りました。疲れました。。。

チームラボボーダレス

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最近は国内の美術館に行く機会は滅多に無くなったのですが、猪子さんのチームラボボーダレスには機会が会えば行くようになりました。

猪子さんの記事の中で、

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大学の時、ルーヴル美術館でモナリザを見ました。でもジャンプしないと見えない。僕の前にいる多くの人間が明確に邪魔でした。その時に思ったんです。「これは僕らの都市での生活と同じだ」
本当は他者と関わって僕らは生きています。例えばこのコーヒー。たぶん遠い国で誰かが育て、誰かが運び、この部屋のコーヒーメーカーに届いた電気でできあがる。でも見えるのはそれを誰がここに置いてくれたか、ぐらいです。
都市はあらゆるものが細分化され、誰が何をやっているかが見えなくなります。見えないことに僕らはちょっと慣れすぎたのではないか。そして、自分に都合の悪い他人ばかり見える。無駄を排除し効率的に分業が進むとたくさんの境界ができます。感染症になった人が村八分になることがありました。被害者でも自分に邪魔な他者は排除したい。分断は簡単に起きます。

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そして

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子供のころ徳島の城山の森で感じたあの没入感。森と一緒の空間にいるあの安心感。そして地球と一体化したかのようなあの時の幸福感。右往左往しながら、仲間と知恵を出し合いながら、あの感覚をこのビルの中に再現しようとしているのだと思います。

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猪子さんに共感するからこのアートスペースが気に入っているのかどうかは自分でもよくわかりません。

でも、非常に不思議な感覚を体験することができます。

ということで、2月にオープンするここにも東京出張の折には立ち寄りたいと思っています。

Chat GPT

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いろいろと使っています。

後輩も僕よりもうまく使っている人が増えてきて、論文の完成度も上がってきています。そのため、僕の方で論文にあまり手を入れる必要がないケースも増えてきました。

それは僕に取ってもありがたく、文法の単純なミスなどが減ると、僕もlogicの方に集中して論文を読めるからです。

一方で、日本語で論文を書いて、それをそのままChatGPTやDeepLなどで翻訳する作業を若い時からやってしまうと、その弊害もあると思います。お勧めは、やはりきちんと1度は自分で英語で論文を書いて、それをAIなどを使ってbrush upしていくことでしょうか。少なくとも、僕が若者だったらそうするかと思います。

ちなみに、Chat GPTですが、3.5と4とでは大きな違いがあります。有料ですが、僕は迷いなく4を使っています。たとえば、Who is Kenji Kabashima?と入れるとかなり大きな違いが認められます。

 

 

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ただ、誤情報を持ってきている可能性はありますので、鵜呑みにするのはよろしくありません。

 

旅をする木 星野道夫著

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30年ほど前に出版された本ですが、内容は全く古びることは決してありません。

神経学者であったジョセフ・キャンベルの言葉が引用されています。


私達には 時間という壁が消えて奇跡が現れる神聖な場所が必要だ。
今朝の新聞になにが載っていたか、友達は誰なのか、誰に借りがあり、誰に貸しがあるのか、そんな事を一切忘れるような空間、ないしは1日のうちのひとときがなくてはならない。本来の自分、自分の将来の姿を純粋に経験し、引き出すことのできる場所だ。これは創造的な孵化場だ。はじめは何も起こりそうにもないが、もし自分の聖なる場所を持っていてそれを使うなら、
いつか何かが起こるだろう。
人は聖地を作り出すことによって、動植物を神話化することによって
その土地を自分のものにする。つまり、自分の住んでいる土地を神話化する事によって、その土地を自分のものにする。つまり自分の住んでいる土地を霊的な意味の深い場所に変えるのだ。

僕にとっては、それが山にいる時間なのかな、と思います。星野さんにとっては、それがアラスカやさらにその先の地であって、そこに26才の時から18年間住み続けた訳です。51才の時にヒグマに襲われて亡くなってしまったのは、本当に残念ですが、それでも、この本は、永遠に生きつづけます。そして、大切なのは、長く生きる子では無くて、よく生きることだ、ということに気付かせてくれます。

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近況 同級生との新年会 洛星医師の会

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大学生のときに、よく麻雀などで遊んでいた仲間4人で有馬温泉にて新年会をしました。

ゲーセン、バッティングセンター、ボーリング、温泉、食事会、カラオケ、ゲーム(ぷよぷよ、ストII)、という学生時代のほぼフルコースでした。

麻雀、という選択肢もありましたが、さすがにそこまでの時間が無く、それは断念。

次の日は早朝に起きて、僕は一人で枚方ハーフマラソンへ。さすがに二日酔いでかつおなかの調子も悪かったので、期待通りのタイムは出せませんでしたが、仕方ないです。

そのあと、一旦大学に戻って仕事をし、さらに、今度は洛星医師の会で講演をさせていただきました(足は疲れていましたが、大学から京都駅まで走りました。というのも道路が混んでいて、結局タクシーよりも走る方が早かったので)。

そんなこんなですが、元気にしています。

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3ゲームしました。アベレージ170位で、僕が首位で、ご機嫌なスタートでした。

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カラオケは、相変わらずM君がうまく、僕が一番下手でした。

このあと、ぷよぷよとストIIの対決がありましたが、こちらも僕が一番下手で、来年はリベンジを果たしたいと思います。

それにしても、同級生というのはありがたいものです。社会人になって、いろいろな意味で擦れた人生を送らざるを得なかった訳ですが、彼らと一緒の時は、学生時代の付き合いに戻って、気を遣うこと無く時間を過ごせます。

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ハーフマラソンのスタートまえ。関西医大の谷崎教授も一緒でした。

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なんとも中途半端なタイム。。。真面目に一ヶ月を過ごし、無事にサブスリーに別大で戻れますように。

 

僕は最低目標だった1:30切りができず、悔しい思い。。。

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洛星医師の会では、なんと島田先生も。僕は洛星出身ではありませんが、自由な生き方をしている、という意味では、洛星の校風にマッチした生き方を送っている気がします。高名なOBの方がたくさん参加されていました。

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二次会は、世話人の伊達先生と同級生の佐藤君と。よい一日となりました。

山崎元のほったらかし投資

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山崎さんは経済評論家の中で、僕がもっとも信頼している人でした。惜しくも先日がんで亡くなられましたが、彼のnoteの記事は是非目を通していただきたいです。
https://note.com/hajime_yamazaki/n/nd915a0178c24

彼のような生き方をできる人材は、科学やアカデミアの世界でもそうそう遭遇しません。

さて、いま、株価が上昇しているようです。資産運用は、僕はそういうのは苦手ですが、そういう人が最低限やるとしたら、この「ほったらかし投資」でしょうか?

わかりやすい本ですし、新型NISAについてもしっかり触れられています。

 


鞍馬ラン

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朝大学で仕事を少しして、それから現在LAに留学中の北野君が一時帰国していたので一緒に鞍馬寺まで一緒にランしてきました。

30kmほどの峠走で、来月の別大に向けてあと3週間をどう過ごすか。例年になく頑張っていますが、いかんせん、スピードが落ちています。あと、頑張って練習するとどんどん疲労が蓄積していきます。これまでこんな経験をあまりしたことがないので、この練習が本当に有益なのか、わからなくなってきていますが、信じて努力を続けています。何を信じて?、これはよくわかりません。自分を信じているのか、神を信じているのか。。。ということで、三週間後、3時間切れるのか、全くわかりません。

このあたりの状況は、研究とすごく似ていると思います。必要条件はあるけれど、目標を達成するための十分条件はありません。ただ、必要条件(例えば、月に200kmは走る、とか、インターバルをやるとか、ハーフを1:25で走るとか)はあり、それを満たさないことには話になりません。

研究も、自分で考えて仮説を立て、実験計画をたて、そしてしっかり実験をし、その結果を踏まえて次にやるべき事を考える、そういう必要条件を最低やらないことにはお話になりません。その際に、最低必要条件以上に実行すれば、目標の達成の可能性は高まる訳で、まあ、全てはそういうことですよね。最近の大学院生は、なかなか4年で学位を取れないケースが増えてきていますが、必要条件を満たさないようでは、そりゃあ、そうだよね、ということになります。

 

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鞍馬寺にて。

そのあとは、京大の理学部のセミナーハウスにて、NPOが主催しているサイエンスカフェというところで、合計3時間近くの講演と質疑応答でした。一般の方を対象としたものです。研究費を国からいただいていますので、こういう場を年に一回は設けるようにしています。

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主催者の方の数名はもともと知りあいで、祇園の飲み屋で知り合った方や、以前、同じマンションの住人だったりで、懐かしい再会でした。

そのあと、また大学に戻って、溜まった仕事でした。

 

さて、私が以前理事を務めていたILDSの会議がタンザニアのMoshiという町で開催されています。キリマンジャロ登山の起点となる町です。

学生の時に、アフリカ縦断した際に(というかこの登山がメインイベントだったわけですが)、登りました。30年ほど前のことです。山頂付近は風が強くて体感温度がマイナス20度ほど、さらに腰あたりまで積雪があって、大変でした。氷河もしっかりあって壮大な景色でしたが、今はかなりなくなってしまっていると聞きました。

台湾の選挙の結果も気になっていました。あまり政治的な事は書かない様にしていますが、台湾の友人がどう思っているのか、また、今度効いてみたいと思います。民進党は、総統選をとったけれど、第二党となってしまった(というか過半数をとれなかった)ことで、民衆党が今後鍵をにぎることになりそうです。そして、政策が決定しにくくなるかもしれず、ちょっと大変になるのかもしれません。また、元医師が総統になる、というのは日本ではちょっと考えられないですよね。

免疫学会

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免疫学会に参加してきました。僕のhomeは研究皮膚科学会と免疫学会です。この両学会に育てていただきました。

今回は、うちの教室からも多く参加していたのですが、演題を出していない人が多く、その点は大きな反省材料です。gutとskinの両臓器をcombineさせたsessionがあったのですが、gutの方は非常にレベルが高く、skinはもっと頑張らないといけないと強く思いました。僕が免疫学会に入ってしばらくしてから、一時はskinのセッションが全く無い時期が続きました。毎回、免疫学会のアンケートに皮膚のセッションを作って欲しい、と嘆願し続けたのは20年ほど前のことです。それから皮膚の領域は、基礎の研究者も増えてそれなりに盛り上がってきたのですが、一方で、本質的な研究がここ2-3年で減ってきているかもしれません。新薬の開発が進むのは良いことなのですが、その反面、皮膚科医は講演会などで忙しくなり、アカデミアの方々は研究に専念する時間が減っているのではないかと危惧します。そういう自分も同じ問題を抱えていて、そうならないように強い意志をもたないと。。。

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会長の中山俊憲先生が膵臓癌で亡くなられてしまって、黙祷で始まりました。

それでも、海外から素晴らしい演者もたくさん来日してくださり、素晴らしい会となりました。

写真はJAK界のGuruとも言える、John O'Shea先生の会長招宴会のclosing remarks.

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懇親会。おいしいお酒もでました。

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ポスター会場では、吉村先生が震災の義援金と先生の著書のサイン会。僕も隣でやらせてもらえば良かったです。

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シンポジウムを演者と座長が集まって食事会をやりました!久保先生、田原先生、ありがとうございました。

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標準免疫学の教科書の編集を一緒にさせていただいた宮坂先生と。剣士(8段!!)でもあり、二刀流です!

 

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何次会なのかよくわかりませんが、茂呂研とうちのラボなどで合同の食事会。茂呂研、個性派揃い。

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うちのラボからは唯一のoralとなった赤木さんと小安先生(先生が執筆された「T細胞のイムノバイオロジー」を読まなかったら、免疫の世界に入ってなかったかもしれません)。

 

 

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睡眠時間3時間半で、早起きして、次の日は海岸線をわかものたちとジョグ。ちなみにへたれの某君は、前日の飲み会で寝不足でしんどいとドタキャン。まあ、しゃあないな。

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ラン後。実はちょっと物足りなく感じてしまい、その後1人でさらに5kmほどインターバルしました。

 

 

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うちのラボのAlshimaaがinvited speakerのShruti Naik先生とdiscussionをしたい、とのことなのでsettingしました。こういう積極性のある人が、教室の日本人にないのが極めて残念。

 

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帰りの新幹線で。駅近くのショップで購入し、楽しみにしていたはずの日本酒が。。なんで、栓やねん。何とか開けようと頑張ったけど、だめやった。悲しすぎる。。。。

 

別大に向けて

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10日前に体重を測定したらあまりよろしくない68.5kgという数字が出て、年末年始の暴飲暴食(特に、無駄とも思える締めのラーメン)を悔やみました。

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10日かけて少し体重を絞ろうとしたのですが、昨日も66.4kgと、わずか2kgしか減ってない。

今日は、整形の大槻先生と農学部グランドでのハーフマラソンに付き合ってもらう事になっていましたが、朝と昼食を抜いて(水分は補給しています)、体重を減らすこともかねて走りました。

この3日間、結構走ったし、また、筋トレもやったので、力が入らず、また、途中で昨晩食べたちょっと古い生ガキにあたって下痢になったりして、苦しいランとなりました。

 

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ハーフで1:31では、正直サブスリーは厳しいですが、疲労をしっかり抜きながら、あと一週間で64kg位まで落とし、万全の体勢で臨みたいと思います。

所詮、アマチュアですので、何をそこまでムキにならなくてもいいのでは、と思われる方も多いでしょうが、これが僕の生来の性格なので、今更変えられないです。

 

 

「自傷的自己愛」の精神分析 斎藤環著

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自分をディスり続ける人達が増えていることは、社会的にも知られていますし、また、自分の周りにも少なからずいるように感じます。斎藤さんは「自己愛」を「自分自身でありたい」という欲望と定義し、そこから精神科医の目で、引きこもりの自意識や、新型うつ、発達障害がどのように生まれてきたのかについて言及されます。
特に、新型うつについては、軽症で治りにくく、また、本来の「生き方」(性格)と症状の区別が曖昧であると述べられています。そして、承認依存の傾向が強いことが、患者のと口調として挙げられています。それ故、承認依存の傾向が、「承認の撤回」への過敏性につながり、それによる傷付きのストレスによってうつ状態を発症しやすくなる、と指摘されています。確かにそうかもしれないです。

近況報告

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ここしばらくは海外出張も無く、大学で落ち着いて仕事ができています。論文を読んだりして、今後どんな研究が重要になるのか、などを考えるよい機会になっています。特に、先日免疫学会に参加できたことはプラスに働いています。国内だと、分子生物学会や免疫学会では、刺激を受けることが多いです。

また、京都も漸く雪が降り始めました。温暖化を感じるとは言え、それでもやはり寒くなりました。

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例年だと、もっと積もることが多かったのですが。。。

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走るにはちょっと厳しいところもありますが、気をつけて走れば大丈夫。

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大学からの写真ですが、手前から3つの峰があります。一番奥が比叡山の麓になりますが、京都の中でも北の方は、景色が異なります。

拙宅は比叡山の麓なので、いつも積雪量は圧倒的に多いですし、実際、本当に寒いです。。。

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体重は無事に4kg以上減らしましたので、来週の別府大分マラソンまでは大体この体重を今後は維持しようと思います。これまで朝昼と抜いてきた(とはいえ200kCalくらいは取らないと仕事の効率が落ちるので、ジュースを飲んだりはします)のですが、これからはお昼は軽く食べていけます。

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ある研究所の新年会で、某先生のセラーからおいしいワインをごちそうになりました。漸くみんなと会食もできるようになり、人的交流の重要性を改めて感じています。話に盛り上がっていたら気付いたら夜の12時を過ぎてしまっていました。

 

昭和という時代の終わり

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最近は、昭和の顔だった方々がどんどん鬼籍に入られています。そして、僕らも昭和世代なのですが、戦争を経験した世代、戦後の団塊の世代とはちょっと違っていて、キャラクターの濃さ(押しが強く、人の話をあまり聞かずに自分の伝えたいことを遠慮無く主張したり。。。でも別に悪い意味ではありません)もそんなに強くなくなってきています。そしてその変化は平成になるとさらに顕著になるわけですが。

桐島聡という爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた人物と思われる人が亡くなりましたが、打ち明ける話をした理由について、男性は「最期は本名で迎えたかった」という趣旨の話もしていたとのことです。

僕らの世代は全共闘とか新左翼過激派とか、あさま山荘事件の映画などをみても、人の命をかけてまで(あるいは殺人をしてまで)信条を貫くメンタリティというものは、正直よく理解できません。

日経の記事では、

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当時、介抱にあたった近所の60代男性は「手配写真よりだいぶ痩せ細っていた」と話す。搬送前、男を自宅とみられる木造建ての建物に運んだ。「(建物の)見た目はボロボロで、それまで人が住んでいるとは思っていなかった」。1階の6畳ほどの部屋にはストーブ2台があり、空の弁当箱やペットボトルが転がっていたという。

別の住民女性は「よく帽子をかぶっているのを見かけた」と語る。

捜査関係者によると、男は入院先で保険証や免許証を持っておらず、自費で診療を受けていた。会社の給料は現金で受け取っていたという。銀行口座の開設には身分証明書の確認が必要なため、男が桐島容疑者本人であれば警察の追跡を恐れて現金で受け取っていた可能性がある。

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とのことで、約50年間どういう気持ちで生きてきたのか、気になります。手記など残っていないものでしょうか。そして、犯罪者ではありますが、彼から見て、今の日本はどのように映るのでしょうか。。。

 

信用2.0 自分と世界を変える「最重要資産」 と 堀江貴文のChatGPT大全 堀江貴文著

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堀江氏の様になりたいとはほとんど思わないのだけど、僕が気付かない何かを発信してくれている事があります。反面教師の様なところもあるし、それであるが故に、彼の本を読んだりすることがあります。今回はaudibleで無料だったので、面白そうなchapterだけ聞きました。
即答で「できます」が最強、という節がありました。即答で「やります」といってくれるのも最強と思います。
先日僕も、ちょっと面倒かも、、というお願いを二人にしたのですが、一人は二つ返事でOK、もう一人は少し考えさせてください・・・ごにょごにょと。各人いろいろな事情を抱えているので、今回の件で、二人の評価をするわけではないのですが、でも、僕も人からお願いされたときは、それがたとえ面倒であっても、やるつもりがある仕事は即答でOKと伝えるようにしています。同じような事の大切さを、免疫サマースクールで河本先生がおっしゃってました。

さて、今日からの日経の私の履歴書は今井通子さんです。医者であり登山家でもある彼女の話を楽しみにしています。


ChatGPTの使い方の一例・・・ 僕のブログの文章作成

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こんなことをやってみました。なかなかいいことを書いてくれます。ただ、僕は、これが自分の文章では無いことがわかるため、なんとなく他人行儀に感じてしまいます。。。

 

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第72回 別府大分マラソン

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何回目かなあ、でも、コロナの期間を除いて10年近く毎年出走してきました。

今回は最後の本気のレースとして、いままでになく月に200kmほどこの二ヶ月間は走って準備しました。

以前だったら、これだけ練習したら余裕でサブスリーだったと思うのですが、年も取ったし、その間に心臓のアブレーションの手術をしたりで、確実に肉体的なピークは過ぎています。

そんな中で、大きな怪我もなく、無事に出走できることをすごく幸せに思っています。

明後日、最初は楽しみ、最後は苦しんできます。苦しみもがくタイミングがいつから来るのか心配です。残り5kmなら何とか耐えますが、残り8km以上のところでめちゃ苦しくなったら諦めてしまうかも。。。

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今回が最後かもしれないと思うと、感慨深いものがあります。

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カテゴリー2で走れるのは間違いなく今回が最後。

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一月は199.5km走りました。あと500m走れば200になるのはわかってましたが、数字にこだわっても仕方無いかと思い、やるべきことはやったのでよしとしました。

 

 

日本 イラン戦

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昨晩、アジアカップの中継を見ました。

アジアカップの前までは結構良い調子かと思っていましたが、今回は苦しい試合が多く、素人目からしても、戦術面・一部の選手の熱量などにおいて他国に及ばなかったと思いました。

こういうときは監督交代論が出ると思われ、確かにそれも一つと思われます。そういう意味で、日本社会では、アカデミアなど、一旦教授になるとよほどの事が無い限り更迭される可能性はありません。日本のサイエンスのプレゼンスは毎年落ち続けていますが、それをもちろん政府からの補助金の削減のせいにすることはわからんでもないですが、根本において、教授や大学院生を含めアカデミアは、結果が全ての社会で生きている、という緊張感が僕らには足りないのだと気づかされます。

別府大分マラソン 結果

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昨年は3時間12分越えの惨敗で、結局、この一年間3時間10分すら切ることができず、本当に悔しい時期を過ごしました。結局4年前の京都マラソン以来4年間サブスリーを達成できず、50代でもサブスリー、と言う目標を一度も達成できずに終わる可能性を半ば受け入れつつも、この2ヶ月間、自分なりに真剣に取り組みました。

12月30日:京都トレイルを45km

1月3日 25km走

そのあとも、毎週ハーフマラソンくらいの距離を入れながら、その合間にインターバルを入れたりして、僕としてはかなり辛い練習をたくさん入れました。一方で4週間前の枚方シティハーフも、2週間前の大槻先生につきあってもらった自主トレハーフでも1時間30分を切れず、正直、無理かと諦めつつあったのですが、何とかサブスリーを実現できました。

この日に至るまで練習につきあってくれた大槻先生にまずは大感謝。さらには30km走に年始につきあってくれた北野君、そして当日応援してくださった山中先生の奥様、長谷川先生、そもそもマラソンの世界の面白さを教えて頂いた伊達先生など多くの方への感謝の気持ちで一杯です。

自分自身は、もうサブスリーを目指した練習をこれからやるのは辛すぎるので、もうそれはやめますが、ただ、走ることは、本当に気持ちいいので、これからはサブスリーの呪縛から解放されて、本来のランの楽しみを味わいたいと思います。

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ハーフが1:28で、フルが2:58なので、それほど後半たれなかったのは、よく頑張れたのですが、山中先生は後半の方が速い。。。凄すぎます。

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ぼくは人生で一度も後半の方のラップが速い、と言うことを経験したことがありません。。。

別大・続き

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新型コロナウイルスの影響で、マラソン大会への参加が長らく叶わなかったため、ようやく昨年から再開したわけですが、結果は3時間12分という、自己ベストから遠く離れたタイムでした。かつては月に100kmを走るだけでサブスリーを達成できたのに、それが叶わなくなってしまった。4年前の2020年、49歳の時に2時間54分で完走した後はサブスリーを達成できず、今や53歳(間もなく54歳)となり、昨シーズンのベストは3時間12分。年齢と共にタイムが落ちていくのを感じ、村上春樹さんが「走ることについて語るときに僕の語ること」で言及した「ランナーズブルー」を身をもって体験することに。

そこで、今回は、最後の挑戦としました。友人である大槻先生のアドバイスを受け、まずは、走る距離を増やすことの重要性を再認識しました。そこで、12月からは月に200km走ることを目指し、体重管理にも特に注意し、ラーメン屋を避け、体重が65kgを超えた際には朝と昼を抜く、という食事制限を実施しました。日常生活では、8階にある居室まで基本、エレベーターを使わない、通勤ランは雨や雪の日も欠かさず続けました。この2ヶ月間で、45K30Kの長距離走や2度のハーフマラソン、ペース走など、多くの苦しい練習を友人たちの支援を受けながらこなしました。

そして迎えた大会当日、天候は10度という走りやすい気温で、風も弱く、言い訳の余地はありません。スタートからはややペースが速すぎることに気づき(3km地点で僕よりも遙かに早い友人に追いついてしまい、気持ちがはやっていることを認識しました)、心拍数を150に抑えるよう調整しました。

しかし、10km地点で以前から調子の悪かったハムストリングが痛み出し(年を取ると、インターバルなどをやると故障しやすくなり、しかも怪我の治りが遅いので、負荷のかかる練習がなかなかできない・・・)、さらにハーフを過ぎると左大腿四頭筋にも鈍痛が走りました。当初は「こんなの全然痛くない」と自分に言い聞かせていましたが、やがて諦めてロキソニンを服用しました。25kmを過ぎると疲労が蓄積し始め、30kmを過ぎた頃には腕時計をみるとペースが4:30/kmまで落ちてしまっていました。

これでは去年と同じじゃないか。ここからあと12kmは気合いでがんばるしかない。。。ということで、無理矢理4:15~4:20まで戻すと心拍が155位まで上がり、息が上がりマラソン独特の猛烈な苦しみとの共存が始まりました。。。。ただ、そのとき向かい風だったので、35kmの折り返し後は楽になる可能性があることを祈りました。また、残り12kmはせいぜい1時間のしんどさ。ここに至るまでに味わった苦しい何十、何百時間に比べたらたいしたことない、1時間くらいどんなにつらくても頑張れるはず、とこれまた信じることに。。。

そして、35kmの折り返しのあとは、実際に風向きが変わり、再びペースを上げることができました。しかし、試練はつづくもので、今度は、37kmで右足がつり、それをかばううちに左足も攣り始め、ペースが再び落ちました。このあたりの足を引きずりながら走っている姿は誰にも見られたくないなあ、、と思ってました。それでも「いつかこの攣っている状況も終わるはず」と自分に言い聞かせました。

そして、残り5kmなので、しんどさはあるものの、あと25分がんばれば、サブスリー。これまで残り30-40分はどんなにしんどくても走りきれる事を経験してきたので、大丈夫と確信しました。こういう自信は、自分で経験して獲得しないと得られないものかもしれません。

最終的に、サブスリーを達成することができてホッとしています。自分が生き物としての力がまだ少しは残っていることを感じる事もできました。

一方で、サブスリーの呪縛から解放され、もうこのような厳しい訓練を重ねなくてもよくなりました。

これからは楽しく走ればよくなり、好きな物を好きなだけ食べます。そう思うと、ランニングへのまた違った思いが沸いてきつつあります。これからどのように付き合っていくのかよくわかりませんが、今朝もなぜか、早速、雨の中を走る通勤ランを再開しました。

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前々日は、久しぶりのスカイクラブに参加。澤田君の卒業祝いもありました。3次会の締めのラーメンなどの暴食のせいで、次の日の体重がかなり増えていて、若干後悔しましたが、まあ、なんとかなるかな、と。

僕は、柄にも無く、「皮膚科医のキャリア形成」という講義をしました。

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地球の歩き方の面白い広告。僕の中学の同級生が企画に深く関わった書籍です。もちろん購入しました。

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53才のおっさんがいい歳こいて趣味にがっつりエフォートを割いているのは滑稽かもしれませんが。。。

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前日は、居酒屋で。生ビール二杯飲みました。これ位なら、タイムに影響もないだろうと思って。。。

この大会にかけていた割には、ちょっと緩みすぎかも。

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当日。スタート1時間前。ちょっと肌寒いので、珍しくこのあと、アップもしました。

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そして打ち上げ。たっぷり焼き肉を食べ、ビールをジョッキ6杯。

皆様、お疲れ様でした。。。

 

地球の歩き方 北九州市

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地球の歩き方には学生時代よくお世話になりました。ただ、大学の終わり頃からは、地球の歩き方がカバーしていない地域を旅行することに目覚めてしまったのですが。

当時、地球の歩き方はいろいろな読者の意見が反映されるのはよいのだけど、あまりに主観的なコメントが多く、結局あまり役に立たない、、、という問題点がありましたが、近年は随分と改善されたと思います。

さて、今回の「地球の歩き方 北九州市」は初めての単一の市を扱ったものらしく、普通、それやったら福岡市の方が先では?と思ったりもするのですが、それだけ北九州には隠された魅力があると言うことでしょうか。

僕の中学の同級生の辻正隆君らが中心になって製作された本だけあって、かなりマニアックな内容です。僕の住んでいた小倉南区なども、地元の人ですらあまり知らないようなところが挙がっています(実際行ってみてもどれだけよいところかは未知・・・)。

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先日の小倉出張で立ち寄った大黒湯、僕以外の5人のお客さんはみんなあっち系のお方でした。さすが、北九州。というか、そういう町で僕は育ちました。

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旦過市場は、小倉の誇れる素晴らしい台所だったのですが、2度の火災で鯨の肉屋さんも無くなったし、本当に悲しい。

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ちょうど書籍の販売イベントをやっていました。実は、そこに辻君ら、僕の同級生が何人かいたらしく、みつけきらず残念。。。

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こんな宣伝も。

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想像のナナメ上いく、ってうまいなあ。。

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京都に戻ったあとは、ランニングの師匠の伊達先生が、別大のサブスリーをお祝いしてくださりました。伊達先生は膝の手術後のリハビリ中です。早く復帰して欲しい。。。

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昨日は、山梨大の川村先生にヘルペスウイルス感染や研究成果に関するご講演を賜りました。若手にもしっかりゲキを飛ばしていただきました。

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お忙しい中、ありがとうございました!

小澤征爾さん死去

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最近何度かテレビで見かける毎に、あまりの変化を目の当たりにし、もう永くはないことを誰もが感じていたと思います。クラッシック音楽を聴いてもすぐに寝てしまうような私ですが、彼の指揮には魅了されてきました。音楽を聴くためでなく、彼の指揮を見るために、わざわざ最前席のど真ん中の席を取ったこともある位なので。。。

また、彼の破天荒な生き方も大好きでした。僕の人生に最も影響を与えた本のトップ5に、「僕の音楽武者修行」は間違いなく入ります。その他、村上春樹氏との対談「小澤征爾さんと音楽について話をする」は二冊買いました(自宅と職場用、さらにそのCDも)。大江健三郎氏とのと「同じ年に生まれて」や広中平祐氏との「やわらかな心をもつ」も数回よみました。

以前からこのブログで昭和が無くなっていくことを悲しみ、そして憂いてきましたが、その最たるものの一つが訪れてしまいました。


不適切にも程がある!

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テレビ番組は基本全くみないのですが、先日ある友人が、この番組が面白いよ、と教えてくれ、また、そのストーリーに興味を惹かれ、また、さらに、別の友人がTVerなるものの存在を教えてくれたので、鑑賞することができました。

 

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クドカンとは世代が近いこともあり、今回の昭和61年を16才の時に過ごした自分としては、面白すぎました。ケツバットとか、連帯責任とか、懐かしいです。。。

ということで、来週からも、金曜日が楽しみになりそうです。

ちなみに昨日は京都の山を久しぶりにちょっと走りました。

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女性陣二人は、犬と一緒にさっさと先に走っていくのはいいんですが、ルートから外れすぎ。。途中、完全のロストしてました。

世界の丹羽薫さんだから、早いのは当たり前ですが。

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吉森先生は65才であるにもかかわらず、お元気。僕が12年後に、こんなに元気かどうか、あまり自信ないです。

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締めは、お気に入りの焼き肉屋、南山の本店で。いつも社長によくしてもらっています。

 

京都マラソン

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別府大分マラソンで目標を達成したので、京都マラソンはもういいかな、、と一時思っていましたが、やはり走ることにしました。

サブスリーという呪縛から解放されたので、楽しく走ってみたいと思っています。特に京都マラソンの最後5kmくらいが上り基調になり、毎回苦しいので、そこをあまり落とさずに走ってみたいです。

そうすれば、行きつけのNANGOKUカフェやビィヤントの前を通るときに、ヘロヘロではない姿を見てもらえるし。。。

マラソンといえば、僕がサブスリーとかごちゃごちゃ言うても、世界は2時間を切ろうとしています。その最有力候補だった、キプタム選手が交通事故で亡くなるとは、本当に残念。一瞬事故に巻き込まれた、というか殺人事件、、とかも思ったりしましたが、そんなことはなさそうです。彼のような選手はキプチョゲ選手のあと10年近く現れなかったので、まだしばらくは2時間切りは厳しいのかもしれません。キプチョゲ選手もさすがに肉体的にはピークを過ぎているし。

ピークと言えば、大坂なおみ選手が出産後、なかなかトップレベルには行けてないけど、ずっと頑張っています。正直、僕はもうメジャー大会で優勝するのは無理なのでは、とずっと思っていたのですが、まだまだわからんですね。ゴルフは渋野選手を応援していますが、彼女もまた苦しんでいて、そういう世界に比べると、自分も含めて研究者って、長期戦ということもあるかもしれませんが、のんびりしている気がします。

 

 

 

 

寄り添う言葉 永田和宏ほか著

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とてもよい本でした。先日、ちょっと小旅行に行きましたので、そのときに一気に読んでしまいました。研究者であり歌人でもある永田和宏先生の対談集なのですが、作家の小池真理子さん、医師の垣添先生、歌人の小池光さんは、伴侶を先になくされていています。徳永先生はホスピスケアの診療を行われている方です。

 

冒頭に、「どっちみちどちらかひとりがのこるけどどちらにしてもひとりはひとり」という歌が取り上げられています。そういうことをあまり意識することなく日常を過ごしていますが、でも、それは確実にいずれ訪れる訳で、それなら、今からもう少し意識していてもよい気がしました。

 

うちの家内は、「絶対に自宅で最後を迎えたい」という事を常々から言っているので、それは叶えてあげようと思っています。

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組織をどうすれば強く出来るのか?

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そういうことをよく考えていますが、なかなか良いアイデアがすぐにわいてくるわけではないです。

ただ、今朝の日経を読んでいて「博士採用ゼロ、大手の2割 業務・待遇の整備遅れ 経団連調査 国際競争力で劣後の恐れ」という記事を読みました。博士のような少しとがった専門性の高い人材をとらないと組織は発展しにくいです。たしかに博士を取ったような人材は扱いに困ることもあるかもしれないし、また、個性にも度が過ぎると難しい事もあるとは思いますが。

最近の製薬企業を見ていると転職が増えていて、これはいろいろな背景を持つ人材が増えるというのはいいことです。一方で、中途半端な経験で、本当に深く物事がわかったり、経験した人材にまで成長していない可能性もあります。そういう点では、博士の3-4年間は研究に専念していますから、貴重な人材のはず。

一方、医局の場合は、どうしても就職してから同じ場所で働くケースが増えてしまいます。それは各メンバーが経験値を積む上ではマイナス。また、医局の長所や短所は各大学で異なるにも関わらず、一つの医局だと、自分の組織知らずに過ごしてしまうのは、大きな機会の損失です。そういう中、留学とか、他大学・組織への出向というのはこれからmustなのではないかと感じます。僕は二回の留学と産業医大、横須賀米海軍病院という組織しか経験しませんでした。これでも少なかったと感じます。

一方で、最近は若い人たちにとって、皮膚科だとあおば塾、きさらぎ塾、免疫学会だと免疫サマースクール、臨床免疫学会のウィンタースクールなど、大学の垣根をこえて集まれる合宿形式の会があるので、そういうのを積極的に利用することが大切かと思います。

自分の組織にだけ留まると、自分の組織の長所短所が見えず、そして、時に、不平不満ばかりを言いたくなってしまいがちです。良いところを伸ばし、ダメなところを良くしていき、組織をよくするような人材が若手の中から出てくることに期待しています。僕の同じようなもので、医局では長ではありますが、大学という組織の中では若手〜中堅どころ、と言ったポジションで、同じ事が求められています。

 

京都マラソン その後

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DNSに終わりました。DNSとはDid Not Startの略です。

別府大分の後の2週間、体重と体調をしっかり管理し、インターバルをいれて準備をしっかりやってきただけに、本当に残念です。

マラソン前日の過ごし方に問題があり、当日あまりに体調が悪くて走ることを断念しました。これまで何度も前日に飲み会をしたりしても大丈夫だったのですが、今回ばかりは体がうまくついてきてくれませんでした。京都マラソンは今年で最後にしようかと思っていましたが、どうしようかな、、。せっかくなので、北九州マラソンとか、他の街のマラソンに出てみたいと思ったりもしています。

ゴルフの方ですが、松山選手が2年ぶりの優勝、嬉しいです。最初の3日間安定していいスコアだったので、少しは期待しつつ、さすがに無理かな、と正直思ってました。朝起きてすぐにチェックしたら、まさかのよいニュース。優勝賞金は5億を超えるので、一日一億以上なわけだし、大谷選手に至っては、年間100億+スポンサーなどでさらに100億近くあるとか言われているので、これまた想像もつかず、また、ユニクロの柳井さんとかはさらにそこから上ということで、とんでもないわけですが、ここに至るまでの努力や道程は、僕らのこれまた想像を超えるものであろうから、そういうもんですね。。。

「不適切にもほどがある」というドラマを見ていて思いますが、この30年ちょっとで本当に大きく変わりました。あのドラマの中で描かれる昭和はまさに自分が通ってきたところで、また、今も自分が通っているところです。研究の手法もどんどん変わってきていて、いまや仮説drivenでなくて、big data drivenな研究のpresenceがどんどん上がってきています。chat gptをいかに使えるか?また、外科医もダビンチなどのロボットをうまく使うこともとても大切になってきています。

臨床も診断力だけで言えば、近い将来、いやもうすでに?、AIの方が優秀になり、また、患者さんへの説明も生成AIの方が一般的に親切でわかりやすいと思います。実際そういう論文が出てきていますし。

となると、僕は残りの人生、一体何をすべきか、やりたいのか?ということを考えざるを得ません。

来年で大型研究費が二つ切れるので、先日、どんなことをやりたいのかずっと考えていました。大学院生に学位を取ってもらうことは大切ですが、京大でしかできない面白い研究がどうすればできるのか?そしてそれが治療にどう繋がりうるのか。大体大型研究費は5年間なので、無事に採択されたとしても、あと残り12年の大学生活なので、maxでも5つくらいのテーマになるのかと思います。その5つをどうするのか?昔は研究テーマなんていくつもやりたかったけど、これからはそろそろ引き算で考えていかないといけない気がしています。

 

 

イーロン・マスク ウォルターアイザックソン著

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いま、イーロン・マスクの伝記をウォルター・アイザッックソンとアシュリー・バンスによる二人の著者の読み比べをしています。深掘りの度合いが違い、圧倒的に前者がよいです。

両方の作品を読んでいて思うのは、マスク氏が、時代の先を読む力がある、というか、自分であたらしい未来を作ってきた人物である、と言うことかと思います。

研究も同じで、あたらしい技術やコンセプトを作り出せる人と、それに追随する人との違いはとてつもなく大きい。また、誰もがやったことがないことをとりあえずやってみる、ということができることはとても大切であることに気付かされます。今の若い人達は、実際にとりあえずやってみる、ということにたいするハードルが高いように見受けられます。失敗してところで大して失う者はない訳ですから、一度の人生、やってみて、それからまた考えてみたらいいのに、と思うことがしばしばです。

また、最近の日経を読んでいると株価とかNISAの話題がよく出てきます。最近「マンガーの投資術」という本を読みましたが、将来性のある会社を見つけ、その株価が適正な時に購入しなさい、とあります。そんなのなかなかわからないですよね。というか、どの株の値段が上がるのかなんて、予測は本当に難しいですし、いい企業を見極めることも容易ではない。NVIDIAだって、僕らが年金生活に近づく10年後にどうなるのかもわからない。それまでそういう株を買って、一喜一憂しているほど暇でもない。となると、自分に投資するのが一番よいのではないか、と言う結論です。自腹を切って本を買ったり、国内外の学会に参加したり、登山をしたり、何でもいいからいい経験を積むことが大切ではないか、と。

今井さんの私の履歴書

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こちらもあと2回で終了かと思うと、少し残念です。

今朝はこんな文章でした。

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私は相談者の今後に寄与すると思えば、言うべきだと考えたことは遠慮せずに言うタイプだ。優しい回答者がオブラートに包んだ答え方をするときには、こういうことですと要約してキッパリ言うことにしている。仲間から言われる「イーさんの愛のむち」だ。
今の時代、特に若い人の間では、相手がどう思うかを考えすぎて、ものを言えなくなる傾向があるように思う。はっきり言う(言い過ぎる)人がいることで、なにかの励みになればと思う。

ものごとを多角的に見ることの大事さも伝えたい。思い出すのは、アイガーの北壁を登ったときだ。岩壁のなかから見ると、ラクダのように見えるすてきな岩があった。下の牧草地帯からだと、まったく違う見え方だ。

どこに立つかによって違う見え方の実感は、考え方にも通じる。相手の立場に立って物事を考えるのは簡単ではないが、アイガーの北壁から学んだことだ。

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若い人に限らず、日本人の多くは「相手がどう思うかを考えすぎて、ものを言えなくなる傾向がある」と思います。自分の場合は、若い頃よりも今の方がその傾向が強くなってきた気がします。いろいろと苦い経験を経て、あまりものをいわない方が、生きやすいことを学んでしまったのかも知れません。それに今は、すぐに○○ハラスメントなどに該当してしまいますし。。。
そうやって、どんどん人と人とが深く関わっていくことを避けるようになるのがこれからの時代で、その流れをかえることはおそらくできないと思われます。それに伴い、教授職の役割も変わっているし、これからも変わっていくのかな、と思います。教室員の生き方や生活にも深く関わっていく教授はもういなくなってきましたよね。僕らの時代の研究室は、もう一つの家族のようなものでした。どちらが良いとか悪いとかいうつもりはないけれど、その時は、充実していて、そして今よりも仕事の成果はもっと出ていたと思います。

そういうことを「不適切にも程がある」というドラマを見ていても少しノスタルジックに感じます。


九州出張

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金属や温度が生体にどのような影響を及ぼすかを解き明かすことをテーマにした研究会に参加してきました。

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乗り換えの小倉駅で、定番のかしわうどん。

 

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はじめて行ってみました。ネタが大きくて、おいしい!!

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明礬温泉へ!

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夜11時頃まで会議が続きました。。。

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この温泉もお気に入り。

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帰りに妹の家族と一緒に食事に行ってきました。甥っ子が中学受験が終わり,そのお祝いもかねて。4月から松山市で寮生活になるようです。楽しい中高生活を送って欲しいと思っています。

 

 

 

 

立ち上がる力を失った日本人

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現在韓国では、政府による医学部増員計画に抗議して、研修医がストライキを起こしています。内容に賛否はあるかと思いますが、実際にストライキを行っていることに対して、熱さが違うなあ、と感じます。
韓国だけでなく、近隣国でも頻繁にストライキはありますし、フランスに出張の時はストライキで列車が止まり、また、別の時にはドイツ出張前にルフトハンザのストライキで旅程を変更せざるを得なくなったり、、、と僕にとって世界各国でのストライキの影響をいろいろと受けてきました。

一方日本はと言えば、それこそ数十年前はインターン制度に対してストライキなどを起こした訳ですが、今の世代にストライキを起こす力はないのではないかと思います。研修医やアカデミアの待遇が悪かろうが、(自分も含めて)文句を言うだけで本気で立ち上がることはありません。そうやって自民党員に舐められるから、こんな世の中が続いている訳で、この国のダメなところは、もちろん政治家に問題は多いですが、我々国民一人一人がダメだからなのだとつくづく思います。

ある意味、それだけ平和で幸せな国だと言うことの裏返しでもありますが。

 

 

 

 

 

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて 山崎元著

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まずアマゾンが届いた本書をみて、字がでかくてスカスカな割に値段が高いな、と。
ただ、彼の経済に関する考え方にずっと賛同してきたし、また、がんの再発の後の生き様に感銘を受けていたので、どんな内容かと非常に興味がありました。また、死を前に、18才の息子さんに向けた人生指南としての遺書でもあるので説得力もあります。

期待を裏切らない内容で、そのメッセージを要約すると、
「自分の時間を売ってお金を得る」時間売りのビジネスモデルではなく、あたらしい働き方がスタートしている。常に適度な「リスクをとること」、そして他人と異なる事を恐れずに、むしろそのための工夫をすることが大切であること。
そのために、早い段階で起業に参加してみる。また、自己投資を知識、スキル、経験、人間関係、時間の5つに向けて行うこと。そして人材価値のピークは35才くらいで、その頃には、個人の人材価値に対する評価が定まるとしています。ちょっと早すぎる気もしますが、たしかに35才くらいでそれなりに芽が出ていないとその先は厳しいというのが現実かもしれません。
となると、35才くらいまでにしっかり自分が成長しておかないと行けない訳ですが、その点でいうと、みんなのんびりしすぎていますね。
もう一つ共感できたのは、ワークライフバランスの点です。各界の著名人が十分成功したあとで、「人生には仕事よりも大事なものがある」とよく語っていますが、そういう成功者も大抵は若い頃は仕事の虫であり、やはり「夢中になって高度に集中する時期が必要」とのことです。全くその通りだと思います。35才までにそこをしっかり頑張って欲しいです。

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3月はお別れの月

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漸く暖かくなりそうで、だけど雨がだらだら降ったりであまりすっきりしない日々です。

先日、少し早いですが、教室の送別会を開催しました。

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江川くんとは2008年に彼がポスドクで僕のグループに入ってからとなるので16年の付き合いになりました。生体イメージングでは彼が教室を牽引してくれたし、うちの教室からでた2つの皆見賞の論文は彼が中心となって大学院生を指導した賜です。

鹿児島大では、よい教室を作ってくれることと思います。

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病棟グループと。いい学年でした。しっかり成長してまた京大にもどってきてくれることと期待しています。

 

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京都はこういう町屋のお店がたくさんあります。最近は観光客が増えすぎてちょっとげんなりすることもありますが、やはりいい街です。僕は御池通よりは南には、できるだけ行かないようにしています。人が多すぎるので。。。

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先日、トラと少しドライブに行きましたが、なぜかなかなか車から降りてくれずに苦労しました。

AAD

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アメリカ皮膚科学会(AAD)に久しぶりに参加しています。何年ぶりでしょうか。。。一応まだAADの会員とおもうけど、会費を払いつづけているのかも記憶にないので、もしかしたらすでに会員剥奪されているかもしれません。

さておき、今回は、日本皮膚科学会(JDA)の国際化事業の一つとして、AADとのJoint Symposiumを阪大の藤本先生と一緒に開催させていただきました。参加者はそれほど多くなかったのですが、第1回目としてはまずまずの成功だったかと思います。

 

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個人的に一番の驚きだったのが、ある食事会でUCSFのfacultyのRuby (https://www.ucsfhealth.org/providers/dr-ruby-ghadially)と一緒だったのですが、彼女の年齢です。話をしていたら、ものすごい熱量なので、ただ者ではないと思ってはいたし、だいたい僕と同じ年くらいかと思っていたら、なんと、68才だと。。

陸上をバリバリやっていて、800mのmastersの世界記録を狙っているらしく、実際あと少しらしいです。僕のマラソンなどの陸上への取り組みの話を具体的にしたら、「勝つための努力が全然足りないね!」とのことでした。恐れいりました。ただ、僕のVO2 maxは65位のときもあって、そのときと、UTMBの話だけは、一定の評価をしていただきました・・・。

 

AAD(アメリカ皮膚科学会)を終えて

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他に用事があったので、学会の最終日まで参加せずに帰国となりました。

この学会は本当に大きく、学会の参加者数だけだと日本皮膚科学会総会の2-3倍でしょうが、予算などは10倍位ではないかと感じます。

企業のブースなどは、とてつもなくでかいし、関係するバスは全て製薬会社の広告となっています(ホテルの壁にも宣伝がたくさんありました)。

いくつか写真を(時系列が滅茶苦茶ですが)。。。

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会頭招宴会。Midwayという空母の中で。

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AAD-JDA joint symposiumのspeakerとで。

内容は非常に良かったと思います。他のセッションにも参加しましたが、うちらのsymposiumがもっともサイエンスがしっかりしていたのでは、と思いました。AADは完全に臨床の学会でした。

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Midwayの入り口です。こういうところに行くにつけ、日本は太平洋戦争で勝てるわけなかったことを痛感します。今の日本もどうすれば、生き残ることができるのかをしっかり考えないと。。。一部のとてつもなくすごい人が日本から出てくる(今で言うと大谷翔平とか、サイエンスだと山中先生や本庶先生など。。。)ので、日本人は、ほとんどの凡人(自分も含めて)も自分ができると勘違いしています。

 

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AAD(アメリカ皮膚科学会)とEADV(欧州皮膚科学会)のJoint sessionでした。10年以上続けてきて、漸くこのくらいの人が集まった、とのことでした。SpeakerはMichel Gillietをはじめ、超一流の人達ですが、それでも200人程度のaudienceです。JDAがいくらがんばっても、joint symposiumにたくさん人が集まることを想像するのは難しく感じました。会の後に、partyでも開けば別かもしれないですが、そこまでやるか、,ということになります〔うまく企業のスポンサーをつけるか・・・〕。

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とはいえ、最終スピーカーの後はせいぜい3-40人くらいしか残ってませんでした。

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Dermatology Foundationという組織があって、若手の研究のサポートを続けています。世界中の方々(皮膚科医を含む)が多大なサポートしています。その支援者が年に1回、partyを開いていて、今回たまたま呼んでもらったので行ってきました。ハイソな世界で、日本でこういう寄付文化ってないことを再認識しました。

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そのpartyの一風景。知り合いの皮膚科の友人は多い年は年に300万ほど寄付したこともあるって。。

 

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企業ブース。猛烈にでかいです。

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ホテルにも、バスにも製薬会社の宣伝がそこかしこに見られます。

 

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AADへの寄付者のリスト。こちらもまたすごい。。。

 

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Mount Sinai大学のparty。数百人は参加していました。U Pennとか各大学が同窓会を開いていました。

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PresidentのTerryと一緒に。

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こちらは次のWCDの開催地であるメキシコグアダラハラチームが開催しているparty

という感じであちらこちらでパーティだらけです。こうやって人脈などが築かれていくのでしょうが、基本、人付き合いの好きな僕でも、さすがにちょっとつかれてしまいました。。。

 

求められるスピードある対応

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熊本にTSMCが新工場を作ったことはすごく嬉しい事ですが、それは別に日本のハイテクに憧れてのことではないのでさみしいところです。

ただ、半導体関連がこれからホットであることは間違いなく、また、中国は「中国、科学技術費10%増」というニュースからもわかるように、

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先行する米国などを追いかけるため、中国政府が進めるのは「新型挙国体制」だ。李強(リー・チャン)首相が読み上げた政府活動報告で「ハイテクの自立自強の推進を加速し、新型挙国体制の優勢を発揮しよう」と強調した。

新型挙国体制とは習指導部が主導する形で政府機関、企業、研究機関、金融機関が一体となって、経済安全保障のカギとなるハイテク分野の開発を進める仕組みだ。素材、部品、完成品まで含めた供給網全体を一気に整えることを狙う。

新型挙国体制を担う政府直属の研究機関、中国科学院でコンピューターなどを研究する張雲泉氏は「人工知能(AI)向けの半導体開発に集中すべきだ」と指摘した。

半導体製造装置向けの材料を手掛ける湖北興福電子材料の李少平董事長は「先進の中国半導体の供給網を支えるためにカギとなる材料を提供していく」と強調した。

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とのことで、うらやましいことです。日本の政府からこういう発言が出てくることは決してなさそう。海外の人と話しをしていて、よく各国の諸事情が話題になりますが、そのときによく、「じゃあ、なぜその状況を変えようとしないのか?」と尋ねられます。全くその通りです。我慢できることは別に流せば良いけど、本当におかしくて耐えられないことはやはり変えていくしかないです。ただ、ものごとを変えるには結構なエネルギーが要ります。そして、ここで気をつけないといけないのは、自分の力量で変えられることを正しく選択しないといけないことでしょうか。ドンキホーテになっても仕方無いので。

また、自分の所属する組織のことで言えば、若い人達に、世界にでてもらって、自分の所属する組織や国の良いところと悪いところを客観的に見てもらうことがまずは大切と思っています。

 

 

 


良き指導者に恵まれること

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今朝の日経で、久しぶりに良い記事を目にしました。

「名伯楽いずこに、科学が変貌 若手集い ノーベル賞の礎にも

と言うタイトルですが、

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たしかに、図の通りと思います。

僕は幸い、早石修先生のお弟子さんの成宮先生に従事し、また留学先のJason Cyster先生、帰国後の成宮・宮地先生など多くの良きボスにつきました。それぞれが異なる指導方針で、その中で自分にあったもの、いや、自分にしかできないことをいま教室を主宰する立場で実践しているところです。指導者であるということを強く意識しているわけではないですが、でも、これまでのボスの薫陶はいろいろな意味で体に染みついているのだと思います。

僕の教室員にも留学したりして、いろいろなボスのもとで働いていって欲しいと思っています。こういうことは研究者や臨床医が各自、経験していくしか学びようがないことなので。

そういう意味では、僕は教授になっても、世界中の良き友人、仲間から刺激を受けています。

Oppenheimer

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出張中の機内では、もう映画を見たりすることはほとんどなくなりました。

理由としては、そもそもみたいと思っている作品があるわけではない(とはいえ、最近の作品をきちんとフォローできているわけでもない)、というのがその最大のものです。今回はパラパラ映画リストをみていると、Oppenheimerが見つかり、これは、ずっとみたいと思っていた作品だったので、早速見てみました。ただ、英語の字幕をフォローしても、きちんと理解できないところが多々あり、完全に理解できたとは言えないですが、それでも素晴らしい作品でした。アメリカと日本の立場、原爆開発や投下の是非(これは主にアメリカの観点)、政治思想(左翼)など、いくつかのissueがありますが、それを一方的な観点からではなく、Oppenheimer個人を中心にstoryが進みます。

どうしてこの作品がしばらく日本で公開できなかったのか、いろいろな話がネットで出ていますが、どんな理由であれ、こういう芸術が規制される世の中には落胆とちょっとした怒りを覚えます。とはいえ、遅きに失する感もありますが、無事に国内でも上映されるようでよかった。僕は今度は日本語字幕で再度鑑賞します。。。

クリストラファーノーラン監督と言えば、僕の中ではメメントなのですが、この映画の主人公は記憶を保つことができない疾患に陥ってしまう訳ですが、これは物忘れの激しい自分とも重なる、身につまされるような気分になる映画でした。。。

 

 

一発逆転のチャンス

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変なタイトルになってしまいました。

シンガポールや韓国、中国(日本も)などのアジア諸国ではいわゆる有名大学に入学することが大切で、そこで人生がある程度決まってしまう、というような傾向があるようです。

先日、京大の入試の結果がありましたが、そのほとんどが進学校(灘・東大寺・洛南などの数校だけで、合格者の約7割を占める)です。公立高校の出身者は1割程度です。あと、現役生の割合が高くなっています。

この結果は、現役の時は少し届かないかもしれないけれど、浪人をしてでも行きたい大学への入学を目指す、というようなチャレンジャーが減っていることも示唆します。これはちょっと残念なことです。

また、仮に京大の医学部を目指すのであれば、中高一貫の進学校に入学することがとても大切で、そのためには小学生の早い時期から受験勉強がはじまるわけで、大変なことです。。。

一方で、大学を卒業して、研修医になったり、大学院に入ると、そこからは、出身大学などの肩書きはあまり関係なくなります。ここには人生一発逆転のチャンスが溢れかえっているわけです。ただ、そういう気概を感じさせる野心のある(夢をもってその実現にむけて頑張る)人材はあまりいないように思います。その点、アメリカなどでは人生の勝負所が、人生のもっと後ろにあります。本来は、日本人にも、そういうチャンスが数多ある訳なのに、それを生かし切れないのは残念です。

先日、H大の某M教授が、良い研究者は、「我が強くて勤勉である」点で共通している、とのことでした。すなわち、ただ、我がつよいだけでなく、自分の目標の実現のための努力を惜しまないことが大切ということです。

 

マンガでわかる皮膚診療 レジデント皮膚科診療所出向記: 出向先がいろんな意味でヤバかった件 吉木竜太郎著

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吉木本の第二弾です。
今回は、とあるレジデントが変わった院長がいる皮膚科診療所で送った研修生活が描かれています。
作者の熱い思いが、この漫画にも表れています。五感(プラス第六感)を使うことの大切さなど、各章で一つ一つ、作者が日常診療で思うことが盛り込まれつつ、全体で、レジデントが成長していく過程が描かれています。100ページちょっとなのではありますが、十分読み応えがありました。

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話は全然変わりますが、大谷翔平選手のスポーツ賭博の件、まだ真相はわかりませんが、他山の石と捉えなければならないと感じます。大谷選手は悪いことはおそらく何もしていないのでしょうが、でも、今回の様な事が起こった場合に、どうしても管理責任のようなものが問われがちです。僕も研究と臨床ばかりの人生で、それ以外のことをきちんと管理できていないことがしばしばあります。ただ、全てを自分で管理することはできず、いろいろなところを全面的に任せるしかない局面はたくさんあります。特に大谷選手レベルになれば、いろいろな仕事が殺到してきて、お金の管理も全て自分でやる、なんてとてもできないはず。僕レベルですら、完全に任せている仕事はたくさんあります。何かあったら、それはもう、自分の見る目がなかった、、、ということでしょうか。責任は自分にもある訳なので。

僕も残り12年の教授生活ですが、何事もなく退官を迎えられるかどうかは、正直五分五分というところかもしれません。

一つ、大谷選手に言えることは、そもそも人として素晴らしい、ということでしょうか。今回の様なケースでも、対象となる人の、その人柄によっては、マスコミに袋だたきにされる事だってあり得るわけで、僕も、いつか、袋だたきにあってもおかしくないなあ。。

そんな私ですが、今日は医学部6年生の学生の卒業式で、それに参加してきました。学生時代の授業中は、多くの人の目は死にかけてましたが、今日よく見てみると、結構いい目をしている人が多く、ということは、僕の授業がつまらなかったということもありえます。

反省の日々です。

ではありますが、これから社会へと旅立つ若者には、大いにエールを送りたいと思います。いろいろなことにチャレンジして、エキサイティングな人生を送って欲しいと願っています。

医学をめぐる漢字の不思議 西嶋佑太郎著

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皮膚科をローテーションする学生に、毎回皮膚科に対するイメージを聞くようにしているのですが、「病名が難しい」とか「漢字が難しい」と言われることが多いです。たしかに、尋常性天疱瘡とか、いろいろと難しい漢字が多く並び、そういうので敬遠されるのは叶わんなあ、、とも思います。
日本にはオタクがたくさんいるもので、医学用語の漢字の歴史をたどっている医師がいたりします。日経新聞でも先日触れられていました。
今更、たとえば、「尋常性(一般的な)」を他の漢字にかえてしまう、と言うわけにもなかなか行かないだろうけれど、100年後には何らかの変更がなされているのかもしれません。少なくとも、僕が生きている間はこのままなんだろうな、とは思います。

別件ですが、小林製薬の紅麹の健康被害の問題ですが、詳細をりかいしているわけではないものの、そもそも、機能性表示食品に対して、世の中が野放しにしすぎだったと思います。ネットの広告などを見ていても目に余るものが氾濫していて、しかもそのほとんどはたいした根拠もありません。一方で製薬会社の製薬に対しては、global standardのきちんとした規制があり、それに則って広告や製剤の合成などを行っています。一般の方はそれらの違いを理解しているわけではないので、だまされる人もたくさんいるはずです。genericの製薬も時に問題になっていますし、でも、明るみになっているのは氷山の一角に過ぎないと思われます。
健康食品系は、これを機にきちんとした基準を設けるべきでしょうね。

天児牛大さん死去

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天児さんが亡くなられた。山海塾の舞踏との最初の出会いはアメリカで、当時(1993年)僕は、アイオワ大学に1ヶ月ほど短期留学させてもらい、IgE受容体関連の仕事を、Richard Lynch先生(病理の教授)のもとで行い、また、アイオワ大学の医学部の学生さんの授業にも一部参加させていただいた。そのときに、自分と同じ学年の医学部生が、日本の医学部の学生よりもはるかに臨床経験を責任を持って任せられ、また、group discussionでは自身の意見をはっきりと述べることに衝撃を受けたのでした。

日本の医学部の学生は筆記試験での評価しか基本的にありませんでしたが、アメリカでは患者のモデルケースを目の前に、この患者に臓器移植をするべきか、賛成側と反対側に分かれ、お互いがdiscussionしあう(いわゆるディベート)が授業の中に組み込まれていて、そのときに僕はほとんど何も発言できず、打ちひしがれた思いをしました。

そういうことがきっかけとなって、アメリカでの臨床研修を志すに至ったわけです。

大学まで、ローラーブレードで通学し、伸び伸び過ごしていた僕はある日、Lynch教授のご自宅に招かれて、そこで、僕に、Botohに興味はあるか?と尋ねられました。日本の素晴らしいButohのパフォーマンスがあるのだけど、一緒にいくか?といわれ、僕はButohがジャッキーチェンとかプロレスのようなものかと勘違いし、「大好きだ!行きますーー」みたいなのりで連れて行ってもらったのが、この山海塾の天児さんのパフォーマンスでした。白塗りの人達が現れてゆったりむにょむにょと動きを始め、一体いつになったら武闘が始まるのかと思っていたら終わってしまい、これまた別の衝撃を受けました。そのあと、Lynchご夫妻との会話では、自分のこの勘違いもうまく説明できず、教養のなさを知らされたアメリカ留学でした。

旅の恥はかき捨て、といいますが、まさにそんな短期学生留学でした。

名教授の退官

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昨年度で退官された教授の方々の最終講義がいくつかあり、僕自身、松田道行先生、萩原正敏先生、生田宏一先生の講義を拝聴できました。

高橋良輔先生をはじめ、幾人かの講演を聴くことができなかったのは大変残念です。

どなたの講演も大変すばらしく、こういった方々が去られるのは痛手です。定年制って、もう少しフレキシブルになってもいい気がします。


脳科学で解く心の病: うつ病・認知症・依存症から芸術と創造性まで エリック・カンデル著

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エリック・カンデル博士は、この50年における神経科学界における巨人だと思います。94才でまだご存命ということも喜ばしいことです。2018年に執筆された原著は、須田ゆりさんによって翻訳され、須田年生先生によって監修されています。
須田ご夫妻とは長い間お付き合いさせていただいておりますが、サイエンスのみならず文化・教養に満ちあふれたご夫妻です。そして、このカンデル先生も神経科学を通して人類の本質や社会性、感情、快楽、意識などへの理解を深めてくれます。まだ読み始めたところですが、めちゃくちゃ面白いので読了前ですが、紹介させていただきます!

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この充実した内容で3200円はお得と思います。

ブログ更新

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ふと気付くとしばらく更新してないことに気付きます。昔は何か気付くことがあればupしていたのに、最近はそういう習慣がなくなってしまっていて、いったんなくなると、それがない生活に慣れてしまう。。。

ジョギングも同じで、別大マラソンのあと、先月も月間走行距離が90キロ程度となり、今月も何かと理由があれば(例えば、昨日も帰りがおそくなったら走らずにバイクで帰宅・・・、など)、走らずに楽して過ごしています。

読書もあまりできてなくて、ふと思うと、audibleのような受動的作業はつづいているけど、能動的な作業が減っています。

こういうのは大体、他に重い仕事があるときで、論文執筆とか研究費申請とか学会開催とか依頼原稿とか、、、、今回もそういうのがいくつか重なっています。そしてそういうときに、他の事をやらない習慣がついてしまうと、そのまま楽な方向に流れてしまう、という感じでしょうか。

4月から新しいメンバーが臨床も研究室にも増えました。自分が忙しくても、彼らの成長をきちんとサポートしてあげるのは続けないといけないです。

谷口克先生

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千葉大の免疫学教室・理研RCAIのセンター長を務められた谷口先生がお亡くなりになられました。

お人柄は、このサイトでよくわかるかな、と思います。

僕が免疫サマースクールに参加したときに、谷口先生が夜遅くまで飲み会に付き合ってくださったときのことを今でもよく覚えています。独特のユーモアセンスがあって、また、ゴルフが大変お好きだったのですが、上記のリンクの第5話を読むと、

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ストレス解消法

ストレス解消法について、お聞かせください。

それはゴルフですよ。ゴルフは極めて良いものですが、若いうちからしない方がいいです。あんなにお金がかかって、時間もかかってしまうものに若いうちからのめり込んでしまったら、何もしなくなってしまいます(笑)。

 

先生はいつからプレーされているのですか。

53歳のときです。結構ハマっていまして、73歳でシングルプレーヤーになりました。今、ハンディ9なんです。グランドシニアチャンピオンになりましたよ。

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いま、僕は53才なので、ちょうどこの頃からゴルフを始められたんですね。。そこから73才でシングルプレーヤーになり、そしてグランドシニアチャンピオン、というのが非凡人です。コロナの前までは、免疫学会やサマースクールでご一緒させてもらっていたのですが、もう会えないと思うと本当にさみしい気持ちになります。

 

読書 口訳 古事記 町田康著

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こんな口訳をしても、右翼団体に襲われないのか?と心配になるような笑い転げる内容でした。
古事記はこれまで何度トライしても挫折を繰り返しましたが、町田康にかかれば、一気に読んでしまえます。
これからの国内旅行が新たな視点から楽しめそうです。

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今のトラの写真。

笑う月 安部公房著

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どこかの書評か何かで目に止まり、購入したもののしばらく積まれていたこの作品を出張の移動中に読みました。安部公房は、学生時代にかなり影響を受けた作家の一人なのですが、この作品集を読めてませんでした。。。
この作品集は夢にもとづく短編小説集、エッセイで、誰もが見る夢をこういう作家がどう感じるのかを垣間見ることができて、なかなか楽しかったです。ただ、僕は夢を見ても、起きたら一瞬で忘れてしまいます。村上春樹氏は夢を見ない、とのことでした(ホントかしらん?)。

 

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昔のトラ。

Time 100 most influential people

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日本からは、宮崎駿、上野千鶴子、林克彦、岩崎明子さんの4名でした。

岩崎さんは、仕事の大半はアメリカでの仕事ですし、彼女自身も日本人という枠ではないかもしれませんが。

ただサイエンティストで二人選ばれたのは、ちょっとよいニュースかもしれません。

Timeのサイトに行くとリストと推薦者、そして1分で読める紹介があります。

林さんの推薦者は山中先生だったんですね。でも、納得の人選と思います。ちなみに岩崎さんはTony Fauci推薦です。すごいです。

一方、100名のうち、僕がそもそも知っている人がほとんどいません(10数人)。日本にいると、海外の影響をほとんど受けないということと、僕自身が世間知らず、ということ、などなど理由はいろいろと考えられます。

 

 

 

研究のトレンド

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研究にはトレンドがあって、ちょっと前(いまもか・・・)はsingle cell RNA seq、今は空間トランスクリプトーム解析などが有用なツールとなっています。

これらの技術は時に強力なパワーを発揮し、今まで自分が思いつかなかったような新たな分子機序の可能性を提示してくれることがあります。

僕は今いろいろな財団の研究助成の申請書の審査をする機会があるのですが、自身の独自のquestionが明確でなく、単にこういうツール頼みの申請書が急激に増えてきました。そういう申請書は、申請者の熱量が感じられにくいです。もちろんそういうツールを必要に応じて使うのは全く問題ないのですが、順番をはき違えたような申請書はあまり高評価を受けにくいです。僕だけでなく、多くの審査員が感じていることのようです。

いろいろな研究者がいていいのですが、僕は、少なくともうちの研究員においては、臨床や病理などの所見を丁寧に観察し、そこから生まれた独自の仮説を検証するような研究にしっかり打ち込んで欲しいと思っています。

僕自身は以前よりも研究室にいることができる時間が減ってきていますが、たまに週末や夜遅い時間まで仕事をすることがあると、結構多くのメンバーが研究に打ち込んでいる姿を目にします。働き方改革などが叫ばれていますが、一生懸命に頑張っている人の足を引っ張るようなことをしない世の中であって欲しいと思っています。






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